キリスト教教育

キリスト教教育

 

活水女子大学では、授業期間中、火曜日と木曜日に「朝の礼拝」を行っており、心洗われるひと時をもって一日を始めることができます。15分間という短い時間ですが、オルガンに導かれて讃美歌を歌い、聖書のことばに触れ、メッセージを聴きます。メッセージは、宗教センターが年に5回発行している「Chapelmate(チャペルメイト)」に掲載されています。  このページでは「Chapelmate」の中から、朝の礼拝と「魂譲(たまゆず)り」の言葉をご紹介します。

 
  • 「魂譲(たまゆず)り」についてはこちら
 
 
2017 初夏号

−朝の礼拝から 1−

「花を咲かせ、豊かな実りをもたらすもの」

(ヨハネによる福音書 15 章 5 節)

 「置かれた場所で咲きなさい」というのは、カソリックのシスターで岡山のノートルダム清心女子大の学長であった渡辺和子さんの著書名ですが、本のタイトルという以上にこれは大変有名な言葉でもあります。渡辺和子さんは、9 歳の時に、2.26 事件でお父さんが目の前で殺されたという壮絶な経験をされました。今なら心的外傷後ストレス障害(PTSD)でしょうが、その死が脳裏を離れず、殺害した人たちを憎みながら生きるという筆舌に尽くしがたい苦しみを背負い、やがて信仰を得て、運命は選べないけれども、私たちはそれぞれの場で花を咲かせることが出来る、豊かに実ることが出来る、という「置かれた場所で咲きなさい」という勇気がじんわり与えられるこのような言葉を私たちに伝えて下さっ ています。
 皆さんもこれからそれぞれの場所で素敵な花を咲かせていかれることと思いますが、しかし、なぜ私たちは花を咲かせ、さらには実を実らせることが出来るのでしょうか。もちろんそれは私たちの中にそのような種があり、可能性が与えられているからなのですが、でもその種、可能性はどこから、誰から来たものでしょうか。
「 ヨハネによる福音書」には次のようにあります。

わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。人がわたしにつながっており、
わたしもその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ。
わたしを離れては、あなたがたは何もできないからなのである。(15 章5 節)

 私たちが活き活きと自分らしく生きることが出来る、その人生が実りある豊かなものとなるのは、ぶどうの木とその枝のようにイエス様という神の子である大きな存在と繋がっているからなのです。このようにまた、それぞれに花を咲かせ、豊かに実らせる種を与えて下さるのもイエス様なのです。少なくともミッションスクールではこのように考え、そのことを大切にしています。
 それぞれ素敵な花を咲かせ、豊かな実りがありますように心からお祈りしております。

上出 恵子(子ども学科)

−朝の礼拝から 2−

「愛の神様」

(ヨハネの手紙T 4 章 7-11節)

 皆さん、おはようございます。私は現代日本文化学科4 年の崔世恩と申します。
 今年度の活水女子大学の学院聖句はコリントの信徒への手紙U 13 章11節です。お読みいたします。「愛と平和の神があなたがたと共にいてくださいます」。皆さんも各館でおそらく目にしたことがあると思います。
 私はキリスト教が愛の宗教だと思います。聖書の最初から最後まで人間に向けた神様の愛が記されています。その愛の確実な証拠がこの世界にこられたイエス・キリストであり、神様の愛を信仰のない人々に伝えて殉教者になった話が書いてあります。私も神様の愛を心から感じることがきっかけになって以前とは全く違う人生を送っています。
 神様は、私たちを先に愛し、私たちのために大切な御子イエス・キリストを十字架につけられました。他の理由はないです。神様が私たちを愛してくださったからです。私も最初は、それがただ頭に入った知識でしかなかったですが、心から信じるようになってからは、自分の価値観が変わりました。人生の目的が自分の成功ではなく、神様の栄光を表すことになりました。おろかな私ですが、私の小さな行動でもほかの人が神様の愛を感じられるようにといつも祈っています。
 自分の人生は失敗ばかりだと思っていた私が、神様の愛を心から感じるようになってから、「幸せに人生を送っています」と言えるようになったように、絶望や悲しみの中にいる人々もきっと神様の愛を感じられると、これまでとは違う人生を送れると思います。
 ヨハネによる福音書13 章34 節に、主が私たちを愛してくださったように、私たちも互いに愛し合いなさいと書かれています。社会には様々な問題がありますが、自分のことだけを考えるのではなく、すべての人が愛をもってお互いに愛し合うことができれば、世界は神様によって愛と平和の世界に変わり、皆は幸せになると思います。一人の人が生まれ変わるのは難しいですが、神様によって成長した人が神様の愛をもって行動すると、世界はもっと良い世界に変わると思います。世界の人々が「愛と平和の神様」を信じるように、これからも一生懸命に神様を伝えるつもりです。

崔 世恩(現代日本文化学科 4 年)

 
2017 春季号

−2016年度卒業式より−

魂譲り(譲り手)

 

 今日、私たちは活水女子大学での学びを終え、それぞれに与えられた新たな道を歩もうとしています。これまでの学生生活を振り返ると、楽しかったことや嬉しかったこともありましたが、悲しかったことや辛かったこと、思い悩むこともありました。
 活水学院は今から138年前、愛と奉仕を建学の精神として掲げ、「この学院に連なるすべての者が、いつまでも渇くことのない活ける水を豊かに汲み取り、永遠の命を得るように」との祈りを込め、エリザベス・ラッセル先生が創立されました。この手桶には、その思いが満ち溢れており、ここに結ばれてきたリボンの一本一本には、先輩方の祈りが込められ、活水の伝統として今もなお受け継がれております。
 今回私は、卒業生を代表して、「白」と「ぶどう色」のリボンを新たに結び加え、在学生の皆様にお譲りいたします。白のリボンには、「希望の光に照らされながら誠実に過ごしてほしい」との願いを、ぶどう色のリボンには、「互いに思いやる気持ちを忘れず、隣人を大切にして欲しい」との願いを込め、お譲りいたします。
 在学生の皆様、どうかこのリボンに込められた思いを心に留め、「活ける水を汲み取るもの」となってください。
 皆様の歩みの支えとなるよう、ルカによる福音書10章27節の御言葉、「心を尽くし、力を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。また、隣人を自分のように愛しなさい。」をお贈りいたします。
 この日まで私たちを支えてくださった家族や教職員の皆様、また励まし合いながらともに歩んできた友人たち、そしていつも共にいて導いてくださった神様に感謝いたします。
 最後に、活水学院の上に、神さまの豊かな祝福とお恵みが限りなくありますよう心よりお祈り申し上げます。

中山ニッキー(音楽学部音楽学科卒業生)

 

魂譲り(受け手)

 

 卒業生の皆様、ご卒業おめでとうございます。
 ただいま、これまで多くの先輩方より受け継がれて参りましたこの手桶をお譲り頂きました。今年は新たに、「希望の光に照らされながら誠実に過ごしてほしい」との願いを白のリボンに、「互いに思いやる気持ちを忘れず、隣人を大切にして欲しい」との願いをぶとう色のリボンに託し、結び加えて頂きました。
 わたくしたち在学生は、この2本のリボンに込められた思いを心に深く刻み、「永遠に渇くことのない、活ける水」を汲み続ける活水の学生として歩んで参りたいと思います。
 卒業生の皆様はこの学び舎で、神様の大きな愛の光を受け、先生方や友人、ご家族の祈りと支えに励まされ、日々、その土壌を豊かに耕して来られました。そして本日、一粒一粒の種が豊かな実を結び、しなやかに美しい花を咲かせておられます。
 これからはそれぞれの道を歩んでいかれますが、喜びや感謝の時ばかりではなく、困難を覚える時や忍耐を試される時もあると思います。しかし、どのような時にも神様はいつも共にいて、最善の道を備えてくださいますから、どうぞ神様に信頼し、愛の人として輝く未来へと歩みだして下さい。
 最後に、今後の新たな歩みのうえに、神様の豊かな祝福と御護りがありますよう、心よりお祈り申し上げます。

花岡真咲(健康生活学部子ども学科3年)

 
 
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