合格体験記②
合格体験記②

合格体験記

「大学受験を通して」

長崎大学歯学部
歯学科進学

M.Y. さん

 私はこの度、一年間の浪人生活を経て、かねてからの第一志望であった長崎大学歯学部にAO入試Ⅱ(センター試験を必要とする自己推薦)で合格した他、近畿大学、福岡大学をはじめとする多くの大学に合格することができました。この望んでいた以上の結果を残せたのは、3年間休みなく指導してくださった活水の先生方や、支えてくれた家族や友人のおかげだと思っています。心より感謝申し上げます。
 私の両親が歯科医師ということもあり、私は中学生の頃から漠然と歯学部を目指していました。そのため、活水高校でも特別進学コースに所属しました。さらに、受験を前にして志望理由書を書く中で真剣に自分と向き合い、なりたい人物像やしたいことを具体的に考えました。その結果、自分が疑問・関心を持っていることを研究し、将来の医療に貢献したいと考え、歯学研究者を志すようになりました。長崎大学歯学部のAO入試は大学院に残って研究する人を募集するものであり、私の志望によく合っていたため、この方式で受験することにしました。
 特別進学コースは、少人数クラスで、毎朝、毎週土曜日、長期休みに課外授業が行われ、先生方は質問をすればいつでも丁寧に答えてくださったので、私個人に合った素晴らしい指導を十分に受けることができました。
 私が日々心掛けていたことは、授業時間内にその内容を出来るだけ身につけることです。特に数学は、比較的時間をとって丁寧に授業が行われていたので、クラスメイトが練習問題を解き終わるまでに、その問題の答え合わせ、間違えた箇所の原因追及、改善を図りました。生物などは用語が多く、授業中に全てはとても覚えきれないので、問題集を一通り解き、間違えた印がついた問題は印が消えるまで何度も解き直しました。図で覚えた方が良いものは、何も見ずに出来るだけ早く完璧に再現できるようにしました。これらの方法はとても役に立ったので、ぜひ活用してもらいたいです。
 また、私は受験を通してメンタルコントロールの大切さを学びました。うまく成績が伸びなくて焦った時期や、進路が決まっていく友達を羨んだ時期もありましたが、そのようなときは結果が出ませんでした。むしろ、勉強が手につかなくなったり、試験中も頭が真っ白になったりして成績は悪化しました。どんなにゴールが果てしなく思えても、自分が少しずつ成長するしかありませんでした。自分をコントロールできるようになると、学習を軌道に乗せられるようになりました。これは、受験を終えた今、勉強以外にも役立つことだと実感しています。
 今後受験するみなさん、自分の目標を諦めずに全力で追いかけてください。そしてぜひ、受験を通して勉強以外に何かを学んでほしいと思います。みなさんが満足のいく進路を歩めることを心から願っています。

「自信を作る」

長崎県立大学看護栄養学部
栄養健康学科進学

K.M. さん

 私は、長崎県立大学栄養健康学科への合格を頂きました。合格体験記として次の5点を述べようと思います。
 1点目は、進路決定までの経路です。私は将来管理栄養士として、病院で働きたいと考えています。長崎で学び、長崎で働きたい私にとって長崎県立大学は進学先として大変魅力的でした。また、進学方法としては、学力だけで判断してもらうのではなく、私の考え方や想いを伝えたいと考え、推薦入試を利用することにしました。
 2点目は、悩んだこと・困ったことです。それは、センター試験のための本格的な勉強のスタートが遅れてしまうということでした。推薦入試は11月下旬にあり、それが終わってから勉強し始めることになるため不安でした。しかし、10月に先生から推薦入試のための準備とセンター試験のための勉強を同じ力配分で進めていくかどうか尋ねられた時、私は推薦入試のための準備に集中すると答えました。このように答えた理由は、推薦入試で必ず合格できるという自信があったからではなく、ただ本気で挑戦してみたいと考えたからです。
 3点目は、自分が大切にしたことです。それは、自分の将来像をしっかりと描くということで、このことによって志望理由書や面接で答える内容をあまり悩まず考えることができました。実際に、病院で働く管理栄養士の方に何度もお話を聞きに行き、5年後、6年後、10年後の自分を想像していました。
 4点目は、合格を勝ち取るために努力したことです。私は、心配性で何かに挑戦する時はいつも不安でした。そのため、今回の受験では自分自身に自信をつけることを頑張りました。私は、推薦入試のための準備を夏休みから本格的に始めました。英語の小論文があったため毎日最低30分は英文を読むということと、キクタン(basic)を全て覚えることをしました。これらで私は、苦手だった英文が得意になり模試でも英語の点数を大幅に上げることができました。また、受験まで書き直しを含めて約40本の小論文を書きました。この経験は受験本番での大きな自信になりました。面接練習も3人の先生方にしていただき、当日は緊張はしましたが自信をもって答えることができました。
 最後に、後輩の方へアドバイスをさせていただきたいと思います。合格までの道のりは人それぞれです。しかし、共通して言えることはたくさん悩みながらたくさん努力したということだと思います。悩みながらも努力できる環境は大変ありがたいものです。私自身、受験にあたり6人の先生方・家族にささえられました。これらの方々が私に、悩みながらも努力できる環境と挑戦への自信をくださいました。皆さんもたくさん悩みながらも合格を諦めずに頑張ってください。先生方や友達、家族からの応援が一番の受験のお守りです。

「やれることは、全部やる」

佐賀大学芸術地域デザイン学部
芸術表現コース/地域デザインコース進学

H.Y. さん

 私はAO入試で、第一志望の佐賀大学に合格しました。合格できたのは、熱心に細かく指導してくださった先生方、叱ってくれた親、どんなときでも応援してくれた家族、友達がいたからです。心の奥底から感謝の気持ちでいっぱいです。
 「佐賀大学に進学する」と決めたのは高校2年の2学期頃です。理由は2つあります。1つ目は、デザインについて学べる一番近い国立大学だったからです。1年生の時から国立大学進学を目標とし、大好きなデザインについて深く学びたいと考えていました。2つ目は、佐賀大学のこの学部が、ほんの少しの迷いもないほど、私の中でピタリと当てはまったからです。学部、コースについて調べ、オープンキャンパスにも行き「ここが私の行きたい所だ」と確信しました。
 それまでセンター試験に向けての勉強をしていましたが、チャンスがあるなら挑戦しようと思い、私はまず、AO入試を受けることにしました。親や塾の先生からは、「受かったらラッキーくらいに思っておきなさい」と言われました。だから、一般入試に向けての勉強も手を抜かないようにしました。AO入試への準備は、8月から本格的に始めました。AO入試の過去問は全て解き、後期一般入試の試験問題の傾向もこれと似ていたので解きました。試験は小論文、面接、プレゼンテーションです。
 小論文は、先生から教わった基本的な構成や書き方に沿って書くように心がけました。また、地域問題についての新聞記事を読んで、自分の意見を書いたり、ニュースやネットで情報収集を行ったりしました。
 面接は、先生方が自分の時間を割いて、熱心に指導してくださいました。伝えたいことを箇条書きにしておくこと、笑顔ではきはきと話すことが大切だと学びました。家でも面接の練習を行いました。佐賀大学のホームページから、面接官になりそうな教授の顔の画像を、タブレットの画面に大きく映し出し、その前で練習を行いました。その練習によって、画面に映し出した顔の教授とは初対面ではなくなり、よりリアルに面接の様子をイメージできます。実際、本番では「あぁ○○教授!」と親近感が湧き、落ち着いて話すことができました。この練習方法はとてもおすすめです。
 プレゼンテーションは、「面接官の頭を使わせないこと」「自分の考えを相手に伝えることだけに集中すること」が大切だと学びました。面接官は私以外にも何人もの受験生と面接をして、きっと疲れています。そうすると、面接官が考える必要がなく、スッと理解できるプレゼンがより良いということになります。プレゼン資料作成では、読み取った情報や自分の考えが、ダイレクトに伝わるように構成を考え、端的なイラストや図を使って表現できるように練習しました。
 他にも、「ラテラルシンキング」という発想法についての問題を解いたり、絵をわかりやすく描くための本を読んだりしました。また、地域のデザイナーについての本も読み、自分の興味のあるものはノートに書き出しました。
 今回、受験で学んだことは、「行きたい気持ち」を常に持って、少しでも自分の合格率を上げるために、自分がやれることは、全部やるということです。私が合格したのは、決してラッキーではなく、周囲の方々に支えられ、精一杯努力して掴んだ結果です。これからは、今回経験できたこと、学んだことを自信にして、大学生活に生かしていこうと思います。

「目標に向かって」

関西学院大学工学部
物質工学課程進学

T.I. さん

 私はこの度、学部特別選抜入学試験で関西学院大学工学部物質工学課程に合格することができました。合格できたのは、指導してくださった先生方をはじめ、家族や友人など周りの方々の支えや励ましがあったからだと思います。感謝の気持ちでいっぱいです。
 私が関西学院大学を受験しようと決めたのは高校3年生の夏です。エネルギー資源について強い関心を持っていた私にとって、大学の「持続可能なエネルギー」という研究テーマは、まさに私の学びたいことでした。九州から出るということにかなり不安がありましたが、視野や考え方を広げるためには有効な手段だと思い、関西学院大学を志望することに決めました。
 受験を通して、取り組んでよかったと感じたのは、高校2年生から3年生にかけて行っていた探究活動です。私は探究活動で地球温暖化やエネルギー問題について触れながら自分の考えを深め、自分なりの解決案を提示しました。この探究活動を通して、地球温暖化などの環境問題について知ることができたと同時に、問題に対して自分の意見を持ったり、自分なりに解決案を考えたりする力がついたと思います。また、答えがない問題について友人らと意見を交わし、自分とは違った意見に触れることは、刺激になり、視野が広がったように感じます。自分の意見などをわかりやすく伝えるためには、順序立てて論理的に原稿や資料を作ることが大切だと感じました。探究活動で身についた力は志望理由書や面接でとても役に立ちました。
 私の受験方法は関西学院大学が独自で行っている受験方法で、「学部特別入学試験」というものです。一次試験と二次試験があり、一次試験は数学・理科(生物/物理/化学のうち1科目)の筆記試験。二次試験は面接審査でした。また、出願時の提出書類には自己推薦書・志望理由書も含まれていました。自己推薦書・志望理由書では、「なぜ関西学院大学でなければならないのか」「自分が大学にとってプラスになる人間だ」ということをアピールしながら、具体的に、論理的に書くことを心掛けました。多くの先生方にアドバイスをいただきながら、納得がいくまで何度も書き直しました。一次試験の対策では、教科書を中心に学習しました。数学は先生が作ってくださった対策用のプリントを何度も解きました。ただ解くだけでなく、答えを出すまでの過程(途中式や解答の作り方など)を特に注意しながら解きました。物理はコロナウイルスの影響や一次試験の日程が早かったこともあり、授業が十分に追いついていませんでした。物理の授業をとっているのが私だけだったので、放課後に追加で授業をしていただきました。授業時間外に指導してくださった先生には大変感謝しています。物理でも問題集を解くというよりは、教科書についている章末問題などを何度も解きました。問題に慣れること、公式の成り立ちや使い方を理解することを意識しながら解いていました。二次試験対策では、「なぜ物質工学課程なのか」「なぜ関西学院大学でなければならないのか」を中心に志望理由書よりも具体的に答えられるように練習しました。様々な観点からの質問が必要だと思ったので、何人かの先生方に面接練習をしていただきました。また、自分が一番興味のあるエネルギーの知識を増やし、理解を深めるため、新聞の記事やインターネットで調べ、それらの記事について自分の意見や考えを交えながらまとめました。面接は練習すればするほど自信がつきます。家に帰っても母に練習に付き合ってもらいました。また、私は自宅での学習習慣が身についていなかったので、なるべく家に帰らないようにしていました。学習塾に通っていたので、塾が開いている日は塾が閉まるまで学習し、空いていない日は図書館などに行き、家にいる時間を強制的に少なくして、学習の時間にあてました。
 合格まではやるべきことがたくさんあり、勉強から離れたいと思う時もありましたが、親や先生方、友人の協力のおかげで頑張ることができました。高校卒業後の進路は、人生において大きな分岐点のひとつだと思います。だからこそ、妥協せず、悔いが残らないように、目標に向かって頑張ってください。これからの皆さんのご活躍に期待しています。

Copyright © Kwassui senior high school and junior high school. All rights reserved
×

中学ホーム

高校ホーム

ページトップ