学校紹介
学校紹介

校長からのメッセージ

活ける水を分かち合い、
社会で“幸せ”に生きる女性を育む

本校は1879年、この長崎に誕生し、2024年の今年は創立145周年となります。創立当時の日本は、渇いた土が水を吸い込むように西洋文化を受け入れる一方、女性は低い地位のまま満足に教育を受けられない時代でした。そのような時代にあって、活水は一人ひとりの女性が“幸せ”に生きていけるよう、常に寄り添ってきました。創立当時から140年あまりを経た現在、女性の社会的地位は大きく変化し、女性活躍が叫ばれる時代となっています。

これから子どもたちが生きていく社会は、これまで以上に多様な選択を迫られる変化の激しい社会ですから、自ら主体的にキャリアを描いていく「自律的な選択」が不可欠です。

活水中学校・高等学校では、女性がこれからの社会で“幸せ”に生きていけるよう、女子教育だからこそ可能な独自のキャリア教育を通じて、将来の活躍の場を見つけ社会で輝き続ける力を育みます。活水で学ぶ生徒は、逞しく、そしてしなやかに成長し続けます。神様から与えられた「活ける水」を吸収し、彼女たちが社会に出て“幸せ”に生きることで自ら「輝き」、社会の人々と「ともに輝く」ことが私たち教職員の願いです。

石村直義

目指す生徒の育成像

“わたし、輝く。ともに、輝く。”
自身が“幸せ”になるために学んだことを活用し、
他者や社会のために貢献できる女性。

本校が考える“わたし、輝く。ともに、輝く。”とは、活水での学びの中で、将来の活躍の場を見つけ、描ける状態であり、その学びを生かして、他者と協働しながら将来の自己実現を果たしていく状態です。女子教育だからこそ、女性の“いま”と“未来”を生徒に伝え、自ら“幸せな生き方”を見つけ、行動していくための学びが提供できると信じています。

教育理念

女性に最高の教育を

一人ひとりの生徒が、自ら描いた“Well-being”を手に入れ、社会で活躍するための資質・能力を育むことができる学び舎をめざします。

教育目標

キリスト教を礎とし、社会に貢献できる人に

自分と向き合い、自分を大切にするとともに、他者への共感と、傾聴の姿勢を持ち、友人・地域の人・関わる全ての他者のために自分の能力を使える人材の育成をめざします。

活水精神

三代目ホワイト校長先生は、KWASSUIのアルファベットを用いて活水が大切としている教えを「活水精神」として次のような英語の単語で表現して、その精神を生かす努力を促しました。現在も、生徒たちが他者や社会と関わり、学びを深めるための行動規範として大切にされています。

  • Kindness親切であること
  • Willingness進んで行うこと
  • Alertness注意深くあること
  • Service神と人とに仕えること
  • Self-sacrifice自分より隣人を優先すること
  • Undauntedness勇敢であること
  • Inspiration人を勇気づけること

建学の精神

キリスト教の教えを通して
豊かな人間性と品位を育てる

活水は一人ひとりの魂に訴えるキリスト教に基づく教育で
「隣人を思いやる愛を持った女性」
「個性豊かな女性」
「品位と知性あふれる女性」
を育てる学校です。

活水学院は、創設者であるラッセル女史が信念の拠り所としたキリスト教を「建学の精神」としています。スクール・モットーは、「知恵と生命(いのち)との泉-主イエス・キリスト-に掬(むす)べよ」です。創設者ラッセル女史はイエス・キリストの人格に触れることこそが最良で最高の教育の土台であると確信し、人が生きるために必要な知恵や生命を、決して尽きることがないイエス・キリストという泉から汲みなさいと教え、創立以来、その教えを大切にしてきました。

活水の歴史

エリザベス・ラッセル女史

創設者 エリザベス・ラッセル女史

1836年10月9日オハイオ州に生まれ、43歳のとき神様に導かれて長崎の地に女子のための学校を創立した。時に1879年(明治12年)12月1日。40年間活水学院のために献身し、82歳のとき帰国。1928年9月6日召天、92歳。
創立120周年を記念し、ラッセル女史の生涯を描いた映画「わが心に刻まれし乙女たちを」(文部科学省選定)が制作されました。

活水のあゆみ

1879年(明治12年) エリザベス・ラッセル宣教師、活水女学校を創立。
1887年(明治20年) 活水女学校に初等科・中等科・高等科・撰修科・神学科・音楽科・技芸部をおく。
1947年(昭和22年) 新制の活水中学校の設置が認可される。
1948年(昭和23年) 新制の活水高等学校の設置が認可される。
1951年(昭和26年) 中学校・高校は竹の久保(現・宝栄町)に校舎を移転。
1979年(昭和54年) 活水学院創立100周年記念式典挙行、「活水百年史」を刊行。
高等学校に「普通科音楽コース」を設置。
1999年(平成11年) 活水学院創立120周年記念式典挙行。
ラッセル女史の生涯を描いた映画 「わが心に刻まれし乙女たち」(文部科学省選定)を制作。
2003年(平成15年) 高等学校に「英語科」「普通科・国公立進学コース」を新設。
2007年(平成19年) 制服のデザインを現在のものに変更
2011年(平成23年) 「普通科・国公立進学コース」を「普通科・特別進学コース」へ
「普通科・普通コース」を「普通科・総合進学コース」へ変更。
4号館を増改築し、5号館を新築。
2012年(平成24年) 1号館と旧食堂を取り壊し、芝生広場の完成。
2019年(令和元年) 創立140周年記念式典挙行。

活水誕生物語

明治時代の日本は、スポンジが水を吸い込むような勢いで西洋文化を受け入れました。 しかし、江戸時代の考え方がなくなってしまったわけではありません。その一つが男女差別で、女性は低い地位に置かれ、教育を受けることも簡単なことではありませんでした。 このような状況な中、長崎出島教会のデビソン牧師は、教会の教育活動のための専門家を、母国アメリカの教会に求めたのです。その結果、ラッセル、ギール両女史が長崎に来られたのです。 アメリカからやって来た二人の先生(ラッセル、ギール)は、生徒が来るあてもなかったのに12月1日に学校を始めようと準備しました。すると、1日の朝、一人の生徒が学校を訪れ、予定通りこの日から学校が始まりました。1879年12月1日これが活水の誕生日です。活水は140年を越える歩みを進めています。

校名の由来

校名の「活水」は、新約聖書ヨハネ福音書4章14節「わたしが与える水を飲む者は決して渇かない。わたしが与える水はその人の内で泉となり、永遠の命に至る水が湧き出る」に由来しています。イエス・キリストの与える水は、永遠に渇くことのない希望に満ちて生きていける生命の水で、この「活ける水」をしっかり汲み取って心豊かで愛と品位ある女性に育って欲しいとの願いが込められています。

活水の校歌について

現在の校歌が制定されたのは1942年(昭和17年)、戦時教育体制が取られ、英語は敵国語とされた時代でした。活水のキリスト教精神に基づく教育は、当時の国家の教育目的である「教育勅語を唯一最高の教育理念として、国家に奉仕する人を養成する」ものとは相いれないものであり、1944年(昭和19年)には、活水高等女学校の教育目的から、「基督教(キリスト教)ノ精神ヲ採リテ」の部分を削除せざるを得ない、まさに活水にとって苦難の時代でした。 このような時代背景のもと、それでも多くの人々によって活水の教育理念が理解され、キリスト教精神に基づく教育理念を守り抜くため、処罰をも恐れず作られた校歌を、生徒の皆さんにも理解してもらい、誇りを持って歌い続け、愛してもらいたいものです。

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