学長室からのメッセージ

 

 前期卒業式を迎えられました学生の皆様、おめでとうございます。ご参列くださいました先生方、ご家族、ご友人の皆様、ありがとうございます。

 あなた方は本日、活水女子大学の卒業生という名前をご自分のものとされました。この名称はこれから一生あなたご自身についてまわるものです。このあとどこに留学なさろうと、どこの大学院に進学なさろうと、どのような仕事につかれようと、どのような人生を送られようと、あなたが卒業された大学の名称は、日本の長崎の活水女子大学である、ということはあなたの経歴から消えることはありません。

 キリスト教の学校ではふつうは入学式のときに、「あなたがたがこの学校に入学なさったのは、あなたが選んだからではなく、あるいはほかの学校で学びたいというあなたの希望が拒否されたからではなく、そのような人間の側の選択(チョイス)によるものではなく、神様があなたをこの学校に招かれたからです。あなたがたが本日からこの学校の学生になったのは、神様の側からの選びによるものです」というたぐいの挨拶がされることが多くあります。

 それはそれで正しいと思います。でも今日、私は別の角度からあなた方にお伝えしたい言葉があります。それは『旧約聖書』の「雅歌」(みやびな歌と書きます)8章6節の聖句です。
 「わたしを刻みつけてください、あなたの心に、印章として、あなたの腕に、印章として。」
 これは神様があなたへ語りかけておられる言葉です。神さまが、私をあなたの心に印章のように刻み付けておいてくださいね、あなたの腕に印章のように刻み付けておいてくださいね、と言っておられます。

 それはなぜか、それは活水という学校が、137年前にアメリカから来られた女性宣教師によって建てられた時、その人々の祈りは、女性たちが学び、能力を伸ばし、力をつけ、自分の頭でものを考え、自分の腕で働き、自分たちが生きているこの社会を少しでも神さまの喜ばれる、公平で愛にあふれた場所にすることに寄与してほしい、というものだったからです。そしてそのことはまさに、神さまが日本の女性たちに願われたことでもありました。学び、能力を伸ばし、力をつけ、自分の頭でものを考え、自分の腕で働き、自分たちが生きているこの社会を少しでも公平で愛にあふれた場所にする、ということです。

 あなた方は活水女子大学在学中にたくさんのことを学ばれたことでしょう。でも学びはこれからも続きます。むしろもっと長い時間続きます。いつ私たちの一生が終わるかはわかりませんが、ふつうに平均寿命まで命を与えられたとしたら、卒業した今日から死ぬ時までの時間の方が、大学で過ごした数年よりは、はるかに長いことでしょう。その間ずっと、先ほどご紹介した神様の願い、「私を刻みつけてください、あなたの心に、印章として。あなたの腕に、印章として」という言葉を繰り返し思い出してください。

 活水女子大学の学生となったからこそ知った神の存在、神の愛、そして私たちの務めとは、この世を少しでも良いものとすること、常に弱いもの、力のないものに愛情を注ぎつつ働くことであると、いつも思い出してください。皆さんが今日活水女子大学を卒業していかれることを、神さまが、また創立者のラッセル先生やこれまでの活水の宣教師や先生方が、どんなにか喜んでおられることかと思います。
 本日はご卒業、まことにおめでとうございます。

 

 
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