大学概要

 

教育理念及び目的

 学院創設から 102 年を経た1981 年に開設された活水女子大学は、建学の精神の土台の上に、目的及び使命を本学学則に次のように定めています。
「本学は、キリスト教主義に基づき、教育基本法並びに学校教育法の定めるところに準拠して、女子に対し高等教育を行うことを目的とする。
2 この目的を達成するため、生涯教育の展望に立ちつつ、国際的視野を有する広い教養と高度の専門的知識を涵養し、もって地域並びに人類社会の福祉と発展に寄与しうる人間の育成を期する。」

(活水女子大学学則第 1 章 第 1 条)

    上記に則って活水女子大学が教育目標としているものは以下のとおりです。

  • @ 価値観・世界観・人生観の確立に向けての真摯な取り組み態度を養う。
  • A 社会でリーダーシップと責任を取り得る人間を育成する。
  • B 社会貢献の態度とその能力を養う。
  • C 豊かな教養を備えた職業人を育成する。
  • D 国際社会の一員と成り得る人間を育成する。
  • E 男女共同参画社会の発展に寄与し得る女性を育成する。
  • F 福祉の充実に寄与する態度とその能力を養う。
 
文学部 

 文学部は1981年に英文学科、日本文学科の2学科で発足しました。1998年には人間関係学科が増設して、「女性に最高水準の教育を」の建学の理念を継承し、時代と地域の要請に応じた教育機関の設置とカリキュラムを設定してきました。2001年度から英文学科を英語学科に改称し、日本文学科は現代日本文化学科に改組して、新たなカリキュラムのもとに時代と地域の要請にさらに応えられるよう努力しています。さらに2008年度からは現代日本文化学科を日本語日本文化コースとキャリア教養コースの2コースに新しく分けるとともに、英語学科、人間関係学科においてもカリキュラムの改訂を実施し、現代社会に対応しうる教育内容の充実を図りました。学問の専門性を高めようとすれば、研究領域の細分化は避けられませんが、複雑多様な現代社会に対応するためには総合的かつ多面的な観点が必要です。そこで各学科の独自性と個性を尊重しつつ、その領域を越えて融合する教育の試みを発展させ、共有科目を設置しました。2009年度から文学部副専攻課程を開設するなど新たな取り組みを行っています。
 文学部各学科の教育目的を概略します。各学科は下記の目的を遂行するために思弁的かつ実践的な教育活動を行っています。


○ 英語学科:英語を使って英語圏の文化・言語・文学についての教養を深め、それを国際的な視野に立って社会に生かし得る人材の育成

○ 現代日本文化学科:地域文化に根ざしながら国際化に対応する日本語能力と確かな教養を備え、実践力に富む人材の育成

○ 人間関係学科:真実で有効な人間知と人間関係の方法とを活用して、現代社会を生きる人格を育成

 これらに共通するものは人間及び人間が創造してきた文化についての学びといえます。このような総合的な「人間学」は、テクノロジーの進歩と学問の細分化に伴って人間を「生」の総合体としてとらえない傾向にある現在においてこそ必要であり、かつ、いかなるひとにとっても生涯の学習課題です。人生の長さは時間によって計測できても、人生の質を数値によって計測することはできません。しかし、そのような計測できない部分も切り捨てることなく教育と研究の対象にする文学部の存在は、価値判断の根拠を数値化におく傾向の時代において、特に深い意味を持ちます。
 そこで、文学部では「開かれた大学」として、(1)国際性(2)地域性(3)生涯学習の三つの課題に取り組み、その実現と定着化を目標に掲げています。

(1)英語学科
 文学部英語学科は、高度な英語能力を育成し、英語圏の文化と歴史についての理解を深めるとともに、国際的な視野に立ってその技能と教養を現代社会に活用できる人材を育成することを目的としています。この目的を達成するために、以下の目標を掲げています。

1) 英語運用能力の養成
英語コミュニケーションのための基礎能力(リスニング、スピーキング、リーディング、ライティングの四技能)習得と、これらを統合し、応用できる技能の養成を目指します。

2) 国際性(文化理解)の追究
英語圏の国々(アメリカ、カナダ、イギリス等)をはじめとする、諸外国の歴史および現代社会における問題点等について、外国人教員を含めた講義、演習を通して、文化的理解を深めます。

3) 応用・実践力の育成と社会への還元
前述の英語運用能力と国際情勢・文化の理解は、個々の学生の卒業後の進路においても、各種のメディアを活用した高度の情報収集・精査力、問題分析にあたる多面的視点と問題解決能力として発揮・展開されます。このような多様な局面に於ける応用能力を、地域型セミナー等の実践的教育プログラムを通して育成します。

(2)現代日本文化学科
 日本の次世代社会は、構造的変化が進む未曾有の少子縮小化社会であり、大学教育にも発想の転換を迫っています。従来の教育は過去の研究を総括し体系立てて説明することを中心としていましたが、次世代教育には、それに加えて、現在の事象について把握・分析・提言・実践していく能力の育成が要請されます。つまり実社会の激しい変化に対応するための社会的基礎力【@人間関係形成能力(自他理解能力、コミュニケーション能力)、A情報活用能力(情報収集・探索能力、職業理解能力)、B将来設計能力( 役割把握・認識能力、計画実行能力)、C意思決定能力(選択能力、課題解決能力)】の育成です。
 上述の認識のもと、現代日本文化学科は「日本語日本文化」と「キャリア教養」の二つのコースを融合的に設定し、日本語と日本文化理解の力を高めるとともに、生涯に渉って自分を実現していく「力」を養成し、世界化、多様化する現代日本社会の中で確かな教養を備え、実践力に富む人材を育成することを目的としています。現代日本文化学科では、この目的を達成するために以下の目標を掲げています。

1) 日本語能力の向上
日本語能力の向上は、コミュニケーションの基盤であって大学教育において最重要であると認識し、1年次から週二回のセミナーを実施するなどして達成を目指します。

2) 確かな教養と深い思索の育成
学年を越えて学生同士で切磋琢磨する少人数のゼミ、専門性を重視したゼミでの調査、発表、討論を経験する中で育成します。

3) 現実社会での実践力の育成
専門分野の教育を実社会と関連させて進め、進路選択、就職活動の中で応用、展開させることにより育成します。

(3)人間関係学科
 人間関係学科では、「真実で有効な人間知と人間関係の方法とを活用して、現代社会に生きる人格を育成すること」を目的とし、この目的を達成するために以下の目標を掲げています。

1) 総合的・発達的人間探究
人間、とりわけ人間関係の解明を主軸とし、その成果に基づいて人間に関わる諸問題の解決方法を追求します。人間探究においては、哲学・倫理学的、歴史学的人間観に基盤を置き、その上で、心理学、社会学の手法と成果を取り入れて総合的に人間関係を考究します。その際に、人間関係を個対個、個対集団、集団対集団の局面において、乳幼児から老年までの生涯にわたって発達的に考究します。

2) 現代人として生きるための教養の修得
めまぐるしく変化し増大する知識や技術に向き合うとき、それらに翻弄されるのではなく、人として生きていくために、「人生の意味」や「正・不正」、「愛」や「価値あるもの」について真剣に考え、精選する能力と批判力に基づいて自ら解答を求めていく態度と幅広い知識を養います。

3) 学習や探究の成果を社会に還元
人間関係学科での学習や専門的探究は現実の問題に端を発し、そこで得られた成果は現代社会に還元され、問題解決に寄与するものでなければなりません。それらの成果を基に国民として、職業人として、あるいはボランティアとして社会に貢献する姿勢を学びます。

音楽学部

 本学の建学の精神を基に音楽学部では、人に優しい社会・精神的に豊かな社会・福祉の充実した社会の到来という現代社会を主体的に生きる女性、精神文化の担い手としての音楽家の養成を目指しています。

そのため学部の基本方針として、3つの教育研究上の目標を掲げ教育を展開します。

  • 1) 社会のニーズに適応し、現代人として有用な専門家を育成する社会性
  • 2) 地域の文化と福祉に貢献し、生涯教育に積極的に協力する地域性
  • 3) 教養教育・専門教育を国際的・全人的な視野に立って展開する専門性

 音楽学部は従来の「演奏学科」「応用音楽学科」で構成されていた二学科を、【音楽学科】一学科として、これまでのクラシック音楽の専門知識、演奏力の研磨を中心にした分野の学びだけではなく、音楽が多様化した現在を鑑み、音楽のさまざまな世界を一つの大きな文化と捉え、2010年、一学科4コースに再編成しました。
 従来の演奏学科に作曲、教育を加え、弦楽器、打楽器、チェンバロを新設し「音楽表現・教育コース」とし、演奏分野の充実を図り、「音楽療法コース」「音楽文化コース」に、音楽の大衆化、若者の音楽志向を視野に入れ「ポピュラー音楽コース」を新設しました。

「音楽表現・教育コース」…ピアノ、パイプオルガン、チェンバロ、声楽、管楽器、弦楽器、打楽器、作曲、教育
「音楽療法コース」 
「音楽文化コース」
「ポピュラー音楽コース」

 音楽学部は少人数教育の利点を生かし、学生個々と向き合い、徹底した専門研究の個人指導や、専門知識習得のための教育を目指しています。
 音楽表現・教育コースの演奏系専攻は、専門実技研究を通して、国際的視野にたった専門家を育成するとともに、演奏に対する感性が魅力的な人間性を育むことも目的としています。作曲専攻は基本的な理論を基礎に想像力豊かな作曲表現技術の習得を目指し、教育専攻は学校教育で求められている音楽の学習指導を中心に、教育現場で必要な演奏力の向上を図ります。
 音楽療法コースは心身のさまざまな状態を音楽で癒すことができる人材を、音楽文化コースは音楽の世界、音楽の魅力や有意義性を社会に提供できる人材を育成することを目的としています。ポピュラー音楽コースは、基礎科目や関連科目を履修し音楽の基本的な知識を養い、自作・自演ができるよう作詞の力も身に付け、演奏力、制作力を深く研究することを目的としています。
 音楽学部は「地域社会との共生による学生個々の専門の深化を図る」ため、これまでに地域と密着した音楽ボランティア活動を多く行っています。多くの演奏会を経験することで培われる演奏力の向上や能動的な思考を育むことを目指すとともに、地域社会と関わりを持ちながら社会性を育み、全人的な人間形成を育成することも目的としています。

平成21年度以前入学生

(1)演奏学科
 演奏学科は「ピアノコース」「オルガンコース」「声楽コース」「管楽器コース」の4コースで編成され、演奏研究を通して、国際的視野にたった現代社会人として有用な専門家を育成するとともに、地域の文化と福祉に貢献し、生涯教育に取り組むことができる人材の養成を目的としています。
 演奏学科では少人数教育をその特徴とし、学生一人一人の将来の進路選択にあった研究ができるように考えています。それらは実技研究においての個人授業で徹底した演奏技術の習得、基礎科目の習熟度別授業、卒業演奏の多様な演奏形態設定等に生かされ、常に変化していく現代社会の音楽文化のニーズに的確に対応できる人材の育成を目的としています。

(2)応用音楽学科
 応用音楽学科では「音楽」という芸術・文化における大きな教育領域を様々な形で応用する方法を研究し、それらを社会の中で役立てていくことのできる人材を養成することを目的としています。
 この目的を達成するため「音楽制作コース」「音楽療法コース」「音楽教育コース」「音楽文化コース」の4コースを設定し、「音楽制作コース」では今の時代に必要とされる音楽を生み出していくことの出来る人材を、「音楽療法コース」では心身の様々な状態を音楽で癒していくことの出来る人材を、「音楽教育コース」ではこれからの音楽教育を担っていくとともに新たに開拓していける人材を、「音楽文化コース」では音楽文化とともに音楽の魅力を様々な角度から社会に提供していける人材を養成することを目的としています。

健康生活学部

 健康生活学部は2002年に食生活健康学科、続いて2004年に生活デザイン学科と子ども学科を設置し、現在3学科で構成されています。
 健康生活学部は教育理念として、健康を支えるとともに「スピリチュアル」を重視した教育を掲げています。これに基づいて、地域と時代の要請に応えるべく、広い見識を持った実践的専門職業人育成に取り組むことを目的としています。

(1)食生活健康学科
 食生活健康学科では、生活習慣病をはじめとする疾病の発症と進行の予防に重要である食生活改善にあたっての栄養指導に求められる高度な専門的知識と技能を修得し、傷病者および地域住民に対する実践的・専門的な能力を具備した管理栄養士の育成を目指しています。さらに、現在強く求められている「食育」と「運動指導」に対応するため、栄養教諭および健康運動実践指導者の育成を行います。

(2)生活デザイン学科
 激しく変化する社会にあって、将来にわたって健康で快適な生活を求め続けることは大きな課題であり、個人をとり巻く環境要素を理解するために求められる知識や技能は高度化・専門化しています。
 生活デザイン学科では健康で快適な生活環境を創造するために、生活の各分野における高度な専門的知識と技能を修得し、社会の変化に対応できる実践的・専門的な能力を具備した人材の育成を目指しています。

(3)子ども学科
 子ども学科では「子どもの権利条約」の理念にのっとり、0〜18歳までの成長を見渡した教育を行うことのできる人材を育成することを目標としています。まず乳幼児期については、それを人間生活の基盤を培うための最重要期として位置づけ、高度な専門的知識と技能に裏付けられた保育者養成のための課程を置いています。次にそれを一生涯にわたっての健康で文化的な生活につなげていく方策の探求を目指し、実践的・専門的な教育指導能力を具備した人材を育成します。その際には家族や地域社会との関係を深め、高度情報化社会、国際化社会といった社会の変化にも対応した形で、子どもを常に支援していく体制作りをすることが不可欠であり、子ども学科はその要請に応えうる高い専門性を追求していきます。

看護学部

  日本においては急速な少子高齢化が進むことによる医療内容の変化、また、国際的には様々な災害や医療・看護が不十分な地域に対する支援など、看護職の活躍の場は年々拡大しています。そのような中で、従来の専門学校教育から脱却しより幅広い教養と専門化・高度化した医療にも対応できる専門知識・技術を身につけ、幅広い領域で活躍できる看護職養成のため、4年制大学教育が全国的に行われるようになってきました。
 2009年に発足した看護学部看護学科では、「キリスト教的隣人愛と奉仕」「スピリチュアル」「地域及び国際社会への貢献」「広い見識を持った専門職業人」をキーワードに、社会からの強い要望に応えられる優れた倫理性と専門知識と技術を持った看護専門職者の育成を目指します。
 そのため、次の3点を教育目的に掲げ、教育を展開しています。

1) 寛容と温かみのある幅広い人間性と生命に対する畏敬の念を尊重する精神を持った看護専門職の育成

2) 保健医療福祉活動のチームの一員として他の専門職と協働しながら自らの専門職としての役割を遂行できる看護専門職の育成

3) 保健医療福祉をはじめ、人類社会の発展に寄与する者として、広い見識を持った専門職業人として常に自己成長への努力を惜しまない看護専門職の育成

 看護学部の教育の特色は、建学の理念であるキリスト教教育を始め、総合大学の利点を生かし、幅広い教養教育科目を配置していること、統合看護学の分野において「緩和ケア実習」と「災害看護学実習」の選択および「看護とQOL」などの特色ある科目を配置したこと、さらには、主たる実習施設が充実していることです。実習施設である国立病院機構長崎医療センターの全面協力のもと、基礎から専門科目にいたるまで充実した臨地実習を行います。
 このことから、卒業時には、

1) 生命倫理に基づき、人の尊厳を重視した援助行動がとれる看護専門職

2) 科学的根拠に基づいて判断し、行動できる看護専門職

3) 看護職チーム、医療・保健・福祉チームの中で協働・連携できる看護専門職

4) 専門性を高め、研究的視点を持って看護実践課題の解決に取り組む事のできる看護専門職

5) 常に地域や世界の看護動向に関心を持ち、その向上に積極的に貢献できる看護専門職

としての基盤を身につけ、国内外のあらゆる場において己の役割を果たすことのできる専門性の高い看護職として活躍が期待できます。

大学院文学研究科

 本大学大学院学則は、第1章で、研究科の理念・目的を次のように定めています。
 第1条 本大学院(修士課程)は、キリスト教主義に基づく大学の基礎の上に、広い視野に立って精深な学識を授け、専攻分野における研究能力または高度の専門性を有する職業等に必要な高度の能力を養うことを目的とする。
  第2条 本大学院の学生は、本学が行なう宗教行事に参加することによりキリスト教的世界観と価値観を体得させるとともに、国際感覚と豊かな教養をそなえた人物の育成を期する。

 この理念・目的にかなう人材養成について、研究者や大学教員の志望者を必ずしも除外せず視野におさめつつも、中心は、高度な専門的知識・能力を持つ高度専門職に関わる人材と、知識基盤社会を多様に支える高度で知的な素養ある人材の養成におきます。
  このような人材養成に関する目的を達成するために、本学研究科は以下の目標を掲げています。

1) 生涯学習の展望のもとに、専攻に応じて、高度な専門的知識・技能の習得

2) 問題や課題を発見し、その解決に繋がる応用的・実践的能力の育成

3) キリスト教主義に基づき国際感覚と研究倫理・職業倫理を有する教養人の育成

 
■東山手キャンパス(本部)
〒850-8515 長崎市東山手町1-50 TEL:095(822)4107 FAX:095(828)3702
■新戸町キャンパス (音楽学部・健康生活学部(食生活健康学科))
〒850-0954 長崎市新戸町3丁目1004-1 TEL:095(879)7110 FAX:095(879)7111
■大村キャンパス (看護学部)
〒856-0835 大村市久原2丁目1246-3 TEL:0957(27)3005 FAX:0957(27)3007